京田辺市中学生合唱クラブ、活動スタート!

2024年10月11日、京田辺市に新しい音楽の風が吹きました。
この日、NPO法人こどもゆめひろばが運営する地域クラブの4つ目の拠点として、
「京田辺市中学生合唱クラブ」 が誕生しました。
このクラブは、京田辺市内の中学生を対象にした地域型の合唱団で、
月に2回、主に土日を中心に活動を行っていきます。
その第一歩となる初練習(体験会)が、この日ついに開催されました。
これからの「地域クラブ」のかたち
いま、全国的に注目されているのが「部活動の地域移行」です。
学校だけに負担を集中させず、地域が協力して子どもたちの活動を支える――
そんな新しい仕組みづくりが、各地で始まっています。
京田辺市でも、今後は中学校の部活動の活動時間が縮小される可能性があります。
そうした変化に備えて、こどもゆめひろばでは、
“子どもたちが音楽を続けられる環境を地域で支える”ことを目的に、
これまで吹奏楽やバンドなど、いくつかの地域クラブを立ち上げてきました。
そして今回、その第4の活動拠点として誕生したのが、
この 京田辺市中学生合唱クラブ です。
初めての練習、はじめての出会い



10月11日の初練習。
秋の夕方、会場には市内各地から中学生たちが続々と集まってきました。
「こんにちは!」という元気な声が響き、会場の空気が少しずつ明るくなっていきます。
この日は体験会ということもあり、
「初めて参加します」「合唱は好きだけど緊張する」
そんな声があちらこちらから聞こえました。
はじめまして同士のメンバーも多い中、
まずは軽い発声練習やリズム遊びからスタート。
声を出すうちに、少しずつ笑顔が増え、
お互いの距離がふっと近づいていくのがわかりました。
歌を通して生まれる“空気の一体感”――。
それは、言葉を超えて心がつながる瞬間でもあります。
ひとりの声が、みんなの音に変わる
練習では、合唱の基本となる「呼吸の合わせ方」「姿勢」「響きの作り方」を中心に、
丁寧に一つひとつ確認していきました。
最初はおそるおそる声を出していた子どもたちも、
先生の「もっと胸を開いて」「前を見て!」という声かけに、少しずつ自信を取り戻していきます。
やがて、個々の声が重なり合い、会場に柔らかなハーモニーが広がりました。
まだ初日なのに、すでに“音楽が生まれる瞬間”がそこにありました。
「ひとりではできないことも、みんなで歌えばできる。」
その喜びを、子どもたちが自然と感じていたように思います。



地域が支える、子どもたちの“歌の居場所”
このクラブのもう一つの特徴は、地域の力で成り立っていることです。
運営を担うのは、大住中学校合唱部の顧問の先生のほかに、地域の音楽指導者や演奏家、地域団体のみなさん。
学校外の活動として、地域が主体となって子どもたちの「歌う場所」をつくり、守っていきます。
学校の部活動が減っても、「歌いたい」という気持ちはなくならない。
その想いを受け止める場所として、このクラブが生まれました。
子どもたちはここで、歌の技術だけでなく、仲間との協調や、自分の表現を学んでいきます。
そしてそれを支える大人たちもまた、音楽を通して地域のつながりを深めていく――
そんな“新しい地域コミュニティ”のかたちが、このクラブの中に芽生えています。
歌声がつなぐ未来へ
初回の練習を終えた帰り道、
「次も来ていい?」「またみんなで歌いたい!」という声が聞こえました。
その言葉が、この活動のすべてを物語っています。
これから、練習を重ね、季節ごとの発表会や地域イベントでの合唱発表なども計画中です。
まだ始まったばかりの小さな合唱クラブですが、
きっとこの先、京田辺のまちのあちこちで、子どもたちの歌声が響くようになるでしょう。
音楽は、人の心をつなぎ、まちをやさしく包み込みます。
京田辺市中学生合唱クラブの歌声が、
地域に希望と笑顔を届けてくれる――そんな未来が、もう始まっています。
京田辺市中学生合唱クラブは、引き続き新入団員を募集しています。
まずは見学だけでも構いません。
ホームページから、お気軽に連絡してください。
