【子どもたちの熱気から、大人たちの熱気へ】

土曜日の午前中、登美ヶ丘北中学校の練習会場には、なら夢鹿BRASSの子どもたち約50名が集まりました。
翌日に控えた「こどもゆめまつり」に向けて、基礎練習や合奏に取り組み、それぞれが真剣な表情で楽器と向き合っていました。
最近入部したばかりの1年生もいれば、経験を積んできた上級生もいます。学校も学年も違う子どもたちが、同じ音楽をつくるために力を合わせている姿は、地域クラブならではの光景です。
そして午前の練習が終わったあとも、練習室の熱気は冷めません。
子どもが帰る支度をしている最中に、どんどん人が入ってきます。
今度は大人たちが集まり、吹奏楽団モンヴェールクレールの練習が始まります。
午前中からそのまま練習に参加している大人も数名います。
午前は子どもたちと一緒に練習し、午後は自分たちの演奏のために再び楽器を構える。
そんな姿からも、音楽が好きでたまらない人たちの集まりであることが伝わってきます。
モンヴェールクレールも、翌日のこどもゆめまつりで演奏を予定しています。


さらに今回は、酒井格先生による「たなばた」レッスンにも参加しています。全国的にも人気の高い吹奏楽作品を、一般公募で集まった多くの皆さんと一緒に演奏できる貴重な機会です。
大人たちも本番に向けて真剣そのものです。
午前中の子どもたちに負けない集中力で練習に取り組み、曲の細かな表現や音程、アンサンブルのバランスを確認していきます。
練習が終わる頃には、
「疲れたー!」
という声があちこちから聞こえてくるほど。
仕事や家事、育児の合間を縫って集まったメンバーばかりですが、それでも音楽を楽しみながら本気で取り組んでいます。
今回、特にうれしく感じたことがあります。
それは、大人の演奏の中に、なら夢鹿BRASSの子どもたちや中学校の卒業生、そして今年卒業したばかりの高校生が参加していることです。
数年前まで中学校の吹奏楽部で活動していた生徒たちが、卒業後も楽器を続け、再び同じステージに立つ。

その姿を見るたびに、「地域クラブを続けてきてよかった」と感じます。
学校の部活動だけでは、卒業と同時に音楽とのつながりが途切れてしまうことも少なくありません。
しかし地域の中に活動の場があれば、卒業しても、進学しても、社会人になっても、音楽を続けることができます。
子どもの頃に出会った仲間と再会したり、新しい仲間と出会ったりしながら、生涯にわたって音楽を楽しむことができます。
私たちNPO法人こどもゆめひろばは、子どもたちの活動を支援するだけでなく、「音楽を一生続けられる地域づくり」を目指しています。


子どもたちが成長し、やがて大人になり、今度は次の世代を支える側になる。
そんな循環が地域の中で生まれることを願っています。
午前中は子どもたちが真剣に練習し、午後は大人たちが真剣に練習する。
そして同じステージで演奏し、同じ音楽を楽しむ。
そんな光景が当たり前に見られる地域であり続けられるよう、これからも活動を続けていきたいと思います。
