奈良県吹奏楽コンクール 出場しました。

子どもたちから大人たちへ――次はモンクレの出番です!

子どもたちの本番が終われば、次は大人たちの出番です。

吹奏楽団モンヴェールクレール、通称「モンクレ」は、一般の吹奏楽団です。

普段は、なら夢鹿BRASSやムジカの子どもたちの活動を支え、演奏の指導や会場づくり、楽器の運搬など、さまざまな場面で子どもたちと関わっています。

しかし、今回は支える側ではなく、私たち自身が舞台に立つ番です。

子どもたちが帰った後に始まる、大人たちの練習

土曜日の午前は、まず子どもたちの活動が中心です。

子どもたちの練習が終わり、片付けをして帰った後、今度はモンクレのメンバーが集まります。仕事や家庭、それぞれの予定を調整しながら練習を重ね、吹奏楽コンクールに向けて準備をしてきました。

演奏する課題曲は、なら夢鹿BRASSの子どもたちと同じ課題曲III「あつまれ おもちゃのマルチャ!」。

そして自由曲は、アルフレッド・リード作曲「春の猟犬」です。

「春の猟犬」は、自分たちが演奏したいと思って選んだ曲です。

演奏する私たちだけでなく、会場にいる皆さんが思わず旋律を口ずさみ、一緒に演奏したくなるような音楽を届けたい。聴いている人も、演奏している人も、みんなが音楽を楽しめるような演奏を目指して練習してきました。

中学生の先にある、音楽を続けられる場所

モンクレのメンバーには、ムジカの子どもたちが通っている中学校の卒業生も何人か参加しています。

また、今ムジカで活動している子どもたちからも、

「中学校を卒業したら、モンクレで一緒に演奏したい!」

という、うれしい声が聞こえてくるようになりました。

こどもゆめまつりやイオンでのコンサートなどでは、子どもたちとモンクレが同じ舞台に立ち、一緒に演奏する機会もあります。

大人たちが練習している隣では、子どもたちが自主練習をしていることもあります。子どもたちにとってモンクレは、遠い存在の大人の楽団ではなく、いつも身近にいる音楽仲間になりつつあります。

吹奏楽は、中学生の間だけ取り組むものではありません。

学校を卒業しても、仕事を始めても、家庭を持っても、それぞれの生活に合わせながら、一生を通して関わることができます。

子どもたちには、卒業と同時に音楽が終わるのではなく、その先にも音楽を楽しめる場所があることを知ってほしいと思っています。

第68回 奈良県吹奏楽コンクール

職場・一般の部 プログラム6番
吹奏楽団モンヴェールクレール

課題曲III
「あつまれ おもちゃのマルチャ!」
作曲:伊藤士恩

自由曲
「春の猟犬」
作曲:アルフレッド・リード

コンクール当日は、ムジカの子どもたちと同じように、朝から集合して練習を行いました。

最後の確認をしてから会場へ向かい、到着後はチューニング室で入念に音を調整。その後、小ホールでリハーサルを行いました。

メンバーの多くは、ほんの数日前に子どもたちの引率で同じ流れを経験したばかりです。

どのタイミングで気持ちを整えればよいのか、舞台に向けてどのように集中力を高めていくのかも、今回はばっちりです。

子どもたちを励ましてきた大人たちが、今度は自分自身の緊張と向き合いながら、本番に備えます。

いよいよ、大人たちの本番!

そして、いよいよ本番の舞台へ。

ステージに並んだのは、29人のモンクレメンバーです。

舞台に立つと、それまでの緊張も少しずつ音楽を楽しむ気持ちへと変わっていきました。

これまで練習してきたことを信じ、堂々と、そして何より自分たち自身が楽しみながら演奏することができました。

自由曲の「春の猟犬」は、演奏時間の都合により一部をカットして演奏しました。

ところが、カットした部分に差しかかった瞬間、客席から「ざわっ」と反応が聞こえてきました。

きっと、曲をよく知る方が多く、続きを楽しみにしてくださっていたのでしょう。それだけ客席の皆さんも、私たちと一緒に演奏を楽しんでくださっていたのだと思います。

私たちが目指していた、「会場にいる人が一緒に演奏したくなるような音楽」に、少し近づけたのかもしれません。

演奏を終えたメンバーの表情には、緊張から解放された安堵と、最後まで演奏を楽しめた喜びがあふれていました。

本番の後は、もちろん打ち上げへ!

演奏を終えた後は、大人ですから、そのまま打ち上げ会場へ!

「今日の乾杯のために、ここまで練習してきた!」

そんな声まで上がりました。

どうやらコンクール本番は、打ち上げに向けた壮大なリハーサルだったようです(笑)。

そして、ここからが本番!

出演者29人のうち、打ち上げに参加したメンバーは、なんと20人。演奏だけでなく、仲間と一緒に過ごす時間も大切にしている、モンクレらしい参加率です。

食事を囲みながら、本番の演奏を振り返ったり、練習中の出来事を思い出したり、次に演奏したい曲の話をしたり。会場には、音楽を通して出会った仲間たちの笑顔があふれていました。

途中、テレビ中継を見ながら応援してくれていたムジカの中学生たちからも、うれしいメッセージが届きました。

子どもたちが大人たちの演奏を応援し、大人たちも子どもたちの成長を応援する。

そんな関係が生まれていることを、とてもうれしく思います。

いつまでも音楽を楽しむ、大人の姿を

大人になっても仲間と集まり、一緒に練習し、緊張しながら舞台に立ち、演奏が終われば笑顔で乾杯する。

そんな私たちの姿は、子どもたちにとって、少しは良いお手本になったでしょうか。

上手に演奏することや、賞を目指すことだけが、音楽のすべてではありません。

仲間と音を重ねること。誰かに聴いてもらうこと。一つの舞台に向かって、みんなで時間を過ごすこと。そして何より、自分たちが音楽を楽しむこと。

吹奏楽には、年齢を重ねても続いていく、たくさんの喜びがあります。

子どもたちが大きくなったときに、

「また楽器を吹きたい」
「もう一度、仲間と演奏したい」
「モンクレで一緒に演奏したい」

そう思ってくれたなら、いつでも戻ってこられる場所でありたいと思います。

子どもたちに負けないくらい、大人たちも一生懸命に練習し、思い切り演奏し、思い切り楽しみました。

モンクレのメンバーにとっても、この夏一番の思い出に残る一日となりました!

当日お手伝い、ありがとございました。次回はご一緒に!!
大人たちも、この夏の思い出ができました。