いよいよ、吹奏楽コンクール当日を迎えました。
今年は出演時間が遅めだったため、朝はいつもの時間に集合。慌てることなく、ゆっくりと音を出しながら、最後の調整を行いました。



準備を整え、みんなでバスに乗って会場へ向かいます。
ところが、今日に限って道路は大渋滞!引率する大人たちは、時計を気にしながらソワソワ。それでも、バスは無事に会場へ到着しました。
到着後は、すぐにチューニング室へ。もう一度、一つひとつの音を丁寧に確認し、みんなの音程をそろえていきます。



ここ数日間で、子どもたちの音程は驚くほど良くなりました。
1年生は、ほんの数週間前まで、楽器から音が鳴ること自体が奇跡のようだった子もいました。それがいつの間にか、先輩たちと一緒に音楽をつくれるほど上達しました。
2年生は、いつの間にか頼もしいお兄さん、お姉さんに。後輩の面倒を見ながら、自分たちも難しい部分をしっかり演奏できるようになりました。
そして3年生は、すっかりみんなのリーダーです。この夏、誰よりもしっかり練習に取り組み、仲間に声を掛けながら、ここまで全員を引っ張ってきました。


チューニングを終えると、小ホールで最後のリハーサル。

これまで積み重ねてきた練習を思い出し、本番の舞台で思い切り演奏できるよう、最後まで丁寧に音を整えました。
そして、いよいよ本番です。
舞台袖には、前の団体の演奏がよく聞こえてきます。そわそわする子、じっと前を見つめる子、楽器を握り直す子――。それぞれが緊張と向き合いながら、出番を待ちました。

第68回 奈良県吹奏楽コンクール
中学生Aの部
NPO法人こどもゆめひろば「なら夢鹿BRASS」
課題曲III
「あつまれ おもちゃのマルチャ!」
作曲:伊藤士恩
自由曲
「マードックからの最後の手紙」
作曲:樽屋雅徳
学校によって制服が違い、制服のない学校もあります。そこで今回は、全員がおそろいの黄色いシャツを着て舞台に立ちました。
学校も学年も違う子どもたちが、なら夢鹿BRASSの仲間として心を一つにし、一緒に音楽を届けます。
始まってみれば、演奏時間はあっという間でした。
練習してきたこと、仲間と過ごした時間、映画を観て感じたこと。たくさんの思いを音に込め、全員がそれぞれの力を出し切りました。
演奏を終えてホールの外に出ると、保護者の皆さんや卒業生たちが待っていてくれました。
笑顔で子どもに声を掛ける保護者。涙を流しながら後輩に駆け寄る先輩たち。そして、この夏、いったい何度泣くのだろうと思うほど、大泣きする子どもたち。
それだけ、この仲間と一緒に、一つの音楽に一生懸命取り組んできたということなのでしょう。
結果は、銀賞。
結果を受け止め、最後にみんなで話をしてから、再びバスに乗って帰りました。帰りのバスの中には、いつもの子どもたちの笑顔が戻っていました。
1年生も、2年生も、3年生も、それぞれが大きく成長し、全員が今できる力を出し切った一日でした。
みんな、本当にお疲れさん!


