吹奏楽コンクールの会場となる奈良県橿原文化会館の大ホールには、1,304席もの客席があります。
そんな大きな舞台で演奏する機会は、とても貴重なものです。一方で、子どもたちにとっては、楽しさよりも緊張のほうが大きくなってしまうかもしれません。

せっかく一生懸命に練習してきたのに、緊張して思うような演奏ができなかったら悲しい――。そこで、本番と同じような大きな舞台を体験するため、けいはんなプラザ・メインホールでホール練習を行いました。
こちらも最大1,000席を備えた、とても大きなホールです。
まずは、ホール内のさまざまな場所に分かれてパート練習。いつもの練習会場とは違う音の響きを感じながら、広い空間に少しずつ慣れていきました。


その後は、実際のコンサートやコンクールと同じように、舞台の上に並んで合奏練習です。
舞台から見える広い客席。いつもとは違う距離感や音の響き。初めは少し緊張していた子どもたちも、時間をかけて練習を重ねるうちに、いつの間にか舞台の上での硬さがほぐれていきました。

少しずつ表情にも余裕が生まれ、演奏する音も、広いホールの遠くまで届くようになってきました。
休憩時間には、みんなでお弁当を食べながら練習を振り返ったり、ホールの中を見て回ったり。大きな舞台で練習する一日そのものを、仲間と一緒に楽しむことができました。

大きなホールで音を奏でる経験は、演奏技術だけでなく、自信や度胸にもつながります。
舞台に並ぶ小さな音楽家たち。
この中から、音楽を生涯の友として、いつまでも演奏を楽しみ続ける人が育ってくれたら――。そんな願いを抱きながら、子どもたちの演奏を見守りました。
本番の舞台でも、練習してきたことを信じ、仲間とともに音楽を楽しんでほしいと思います。
